　（大屋根廻り）
鬼板：「獅噛み」
箱棟：「雲海」
懸魚：（正面）「松に鷹」、（後面）「梅福仙人」
飛檐垂木：「菊紋」
地垂木：「菊紋」
車板：「雲龍に竹に虎」
枡組：（三手先四段）「龍、唐獅子」
枡合：「波濤」、（後面右のみ）「雲海」
木鼻：【上段】「獅子」、【下段】「象」
頭貫：「若葉」
欄間：（正面）「手鞠を曳く唐獅子」、（右）「波間に阿龍」、（左）「波間に阿龍」
虹梁：（正面）「牡丹」、（右）「波濤」、（左）「波濤」、（後面）「若葉」
柱巻：（右）「獅子の子落とし」、（左）「獅子の子落とし」
御簾：「日輪に阿龍と宝珠を掴む吽龍」
小脇板：（右）「獅子の子落とし」、（左）「獅子の子落とし」
幕板：、（右）「ケイ康、阮咸、山濤、向秀」、（左）「劉伶、王戎、阮籍」、【竹林の七　　　　　　賢】、（後面）「竹に虎」
脇障子：（右）「張飛翼徳」、（左）「関羽雲長」【三國志】
竹の節：「青海波」
兜桁：「獅子」の文字
　（腰廻り）
犬勾欄：「阿吽の唐獅子」
擬宝珠勾欄：勾欄合「牡丹に唐獅子」、束「獅」の文字
縁葛：「阿吽の唐獅子」
　（小屋根廻り）
鬼板：「獅噛み」
箱棟：「雲海」
懸魚：「鳳凰」
飛檐垂木：「菊紋」
地垂木：「菊紋」
車板：「波濤」
枡組：（三段）「唐獅子」
枡合：「波間に唐獅子」、「波濤」
木鼻：「獅子」
虹梁：「獅噛みに若葉」
欄間：（右）「松に鶴」、（左）「竹に雀」
長押：「梅に山鵠」
太鼓廻り：「阿吽の唐獅子」
幕板：（右）「天の岩戸」、（左）「天孫降臨」【神話伝説】
擬宝珠勾欄：勾欄合「牡丹に唐獅子」、束「獅」の文字」
縁葛：「牡丹に唐獅子」

獅子講のやぐらは、昭和２５年（１９５０）のジェーン台風によりやぐら部屋ごと倒壊。翌、昭和２６年残った彫り物数点を使い新調。阪南市波有手の大工の作と云われているが、実際は不明。彫物４点（大屋根正面懸魚、欄間、小脇板）には、元治元年（１８６４）８月西岡弥三郎藤原政光とあり、この年に倒壊したやぐらが新調されたと考えられる。
平成１４年、ほとんど新調に近い大改修を行い、獅噛みも新調する。大工は味園建設、彫師は獅噛みのみ白井秀紀、他柱巻・縁葛等の追加彫刻は木下彫刻工芸。